【活用ガイド】

JVNDB-2010-002858

Linux kernel のソケットの実装におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の net/core/sock.c 内にあるソケットの実装は、sk_add_backlog 関数および sk_rmem_alloc ソケットフィールドに関する処理に不備があり、受信パケットのバックログを適切に管理しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。
本脆弱性は CVE-2010-4251 の修正が不完全だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.35 未満
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux Server EUS 6.0.z  
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.6.z (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Long Life (v. 5.6 server)
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

第三者により、大量のネットワークトラフィックを送信されることで、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-4805
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-4805
  2. SecurityFocus : 46637
更新履歴

  • [2011年07月14日]
      掲載