【活用ガイド】

JVNDB-2010-001837

PHP の dechunk フィルタにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

PHP の dechunk フィルタには、HTTP チャンク形式のデータをデコードした際の処理に不備があるため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる、またはメモリの破損を誘発する脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


The PHP Group
  • PHP 5.3.2 およびそれ以前

想定される影響

攻撃者により、署名の照合を回避する負の値を持つチャンク形式のデータを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる、またはメモリの破損を誘発される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

The PHP Group
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-1866
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-1866
  2. Secunia Advisory : SA39573
  3. SecurityFocus : 39877
  4. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-1065
更新履歴

  • [2010年08月18日]
      掲載
  • [2024年02月28日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新