【活用ガイド】

JVNDB-2009-003940

FreeBSD の libexec/rtld-elf/rtld.c における権限を取得される脆弱性

概要

FreeBSD の libexec/rtld-elf/rtld.c の Run-Time Link-Editor (rtld) の _rtld 関数は、以下の環境変数をクリアにしないため、権限を取得される脆弱性が存在します。
(1) LD_LIBMAP 環境変数
(2) LD_LIBRARY_PATH 環境変数
(3) LD_LIBMAP_DISABLE 環境変数
(4) LD_DEBUG 環境変数
(5) LD_ELF_HINTS_PATH 環境変数
本脆弱性は、CVE-2009-4146 とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


FreeBSD
  • FreeBSD 5.3 7.1 および 8.0

想定される影響

ローカルユーザにより、トロイの木馬ライブラリを指す検索パスを含む変更された変数を伴う setuid プログラムまたは setguid プログラムを実行されることで、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

FreeBSD
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-4147
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-4147
更新履歴

  • [2012年06月26日]
      掲載