【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2007-000807

FileMaker におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

FileMaker, Inc. が提供する FileMaker には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

FileMaker, Inc. が提供する FileMaker は、データベースソフトウェアです。 FileMaker には、データベースの内容をウェブサイトとして公開できる「インスタント Web 公開」機能があります。この「インスタント Web 公開」機能には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

本脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC がベンダとの調整を行いました。報告者: 株式会社エミック 松尾 篤 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


FileMaker, Inc
  • FileMaker Developer 7 (for Windows and Mac)
  • FileMaker Pro 7 (for Windows and Mac)
  • FileMaker Pro 8.x (for Windows and Mac)
  • FileMaker Pro 8.x Advanced (for Windows and Mac)
  • FileMaker Server 7 Advanced (for Windows and Mac)
  • FileMaker Server 8.x (for Windows and Mac)
  • FileMaker Server 8.x Advanced (for Windows and Mac)

想定される影響

「インスタント Web 公開」機能で公開された内容を閲覧しているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性があります。
対策

<アップグレードする>
FileMaker 7.x および 8.x に対する修正パッチはベンダより提供されていません。
2007年9月、ベンダより FileMaker 9 製品ラインが発売されました。本脆弱性の影響を受けない FileMaker 9 製品ラインへアップグレードすることが可能です。

<ワークアラウンドを実施する>
FileMaker 9 製品ラインへアップグレードを行わない場合は、以下の方法で本脆弱性問題を回避することが可能です。

・「インスタント Web 公開」機能を使用しない
ベンダ情報

FileMaker, Inc
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-6104
参考情報

  1. JVN : JVN#55833292
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-6104
  3. IPA セキュリティセンター : JVN_55833292
  4. Secunia Advisory : SA27750
  5. SecurityFocus : 26515
  6. ISS X-Force Database : 38600
  7. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-3937
更新履歴

  • [2007年11月26日]
      掲載