【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2007-000127

トレンドマイクロ ウイルス検索エンジンの UPX ファイル処理にバッファオーバーフローの脆弱性

概要

トレンドマイクロのウイルス対策製品で使用されるウイルス検索エンジンVSAPI には、不正な UPX 圧縮実行ファイルを適切に処理できないため、UPX 圧縮実行ファイルをスキャン処理することでバッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。

2007/02/10 時点において、JPCERT よりサイバークリーンセンターにて 2007年1月25日より2007年2月9日までの間に提供された「CCCクリーナー」に本脆弱性の影響が受あることが報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


サイバークリーンセンター
  • CCCクリーナー (CCCパターンVer:185) - 詳細は JPCERT コーディネーションセンターの情報をご確認ください
トレンドマイクロ
  • Trend Micro Scan Engine 8.000 (英語版) - 影響を受ける製品はベンダ情報 (英語サイト) をご確認ください
  • Trend Micro Scan Engine 8.300 (英語版) - 影響を受ける製品はベンダ情報 (英語サイト) をご確認ください
  • ウイルス検索エンジンVSAPI 8.0 以降 (日本語版) - 影響を受ける製品はベンダが提供する情報をご確認ください

想定される影響

遠隔の第三者により細工された UPX 圧縮実行ファイルを送付されることにより、システム権限で任意のコードを実行されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃が行われたりする可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

サイバークリーンセンター トレンドマイクロ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-0851
参考情報

  1. JVN : JVNVU#276432
  2. JVN : JVN#77366274
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-0851
  4. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-PR-2007-0002
  5. US-CERT Vulnerability Note : VU#276432
  6. Secunia Advisory : SA24087
  7. SecurityFocus : 22449
  8. SecurityTracker : 1017601
  9. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-0522
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載