【活用ガイド】

JVNDB-2007-000089

Microsoft Word の不正な形式の文字列処理による脆弱性

概要

Microsoft Word には、「Trojan.Mdropper.W」で悪用されている任意のコード実行およびサービス運用妨害 (DoS) 状態を引き起こす未特定の脆弱性が存在します。
信頼のある第三の機関により、本脆弱性は CVE-2006-6456,CVE-2006-5994,CVE-2006-6561 とは異なる脆弱性であると主張されています。

なお、マイクロソフトの情報によると不正な形式の文字列を含むファイルの処理が適切に行われないために、メモリ破壊が生じることが報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2000 
  • Microsoft Office 2004 (mac_os) 
  • Microsoft Word 2000

想定される影響

第三者が細工した Word ファイルを開くことにより任意のコードが実行される、あるいはサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報 (MS07-014) を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Advisory : 932114
  • Microsoft Security Bulletin : MS07-014
  • マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ : 932114
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS07-014
  • 絵でみるセキュリティ情報 : MS07-014e
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-0515
参考情報

  1. JVN : JVNTA07-044A
  2. JVN : JVNVU#412225
  3. JVN Status Tracking Notes : TRTA07-044A
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-0515
  5. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2007-0005
  6. 警察庁 @police : マイクロソフト社のMicrosoft Wordの脆弱性について(1/27)
  7. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて
  8. US-CERT Vulnerability Note : VU#412225
  9. IPA 緊急対策情報 : 20070214-ms07-014
  10. Secunia Advisory : SA23950
  11. SecurityFocus : 22225
  12. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-0350
  13. Symantec Security Response : Trojan.Mdropper.W
  14. シマンテックセキュリティレスポンス : Trojan.Mdropper.W
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載