【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2006-000616

DonutP および UnDonut における確認ダイアログ表示に関する脆弱性

概要

IE エンジンを使ったタブ型 Web ブラウザである DonutP およびその後継の UnDonut の古いバージョンでは、DonutP.API を実行する際にユーザへの確認を行ないません。このため、ユーザの気づかないうちにクロスサイトスクリプティングなどによる情報漏洩が発生する可能性があります。

ただし、DonutP.API はインストール直後の状態では無効にされており、ユーザが明示的に有効にしない状態ではこの問題の影響は受けません。
また、unDonut release10β2 以降では、スクリプト実行時にダイアログを表示する機能が有効になっており、実行するかどうかを明示的に選択するようになっています(ダイアログ表示の有無は選択可能、初期設定では表示する)。

DonutP や unDonut の古いバージョンを使っている方は unDonut の最新バージョンに移行されることをお勧めします。また、スクリプト実行時にダイアログを表示する機能を有効にしておくことをお勧めします。

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


unDonut
  • DonutP 全てのバージョン
  • UnDonut 10β およびそれ以前

想定される影響

ユーザが悪意のあるページを閲覧することで、攻撃者にブラウザを操作される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

unDonut
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

参考情報

  1. JVN : JVN#7F8621DE
  2. IPA セキュリティセンター : JVN_7F8621DE
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載