【活用ガイド】

JVNDB-2006-000338

Microsoft Windows の MRXSMB.SYS におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft Windows に同梱される SMB ドライバ (MRXSMB.SYS) には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・MrxSmbCscIoctlOpenForCopyChunk() 関数の妥当性のチェックに不備が存在するため、METHOD_NEITHER メソッドのフラグを利用しカーネルメモリを上書き可能な問題 (CVE-2006-2373)

・MrxSmbCscIoctlOpenForCopyChunk() 関数の妥当性のチェックに不備が存在するため、無効なファイルハンドルを処理した場合にデッドロック状態が発生し、サービス不能状態に陥る問題 (CVE-2006-2374)

ローカルの攻撃者に悪用された場合、Local System 権限を奪取される、あるいは標的システムがサービス不能状態に陥る可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) 
  • Microsoft Windows XP sp3 
  • Microsoft Windows XP (x64) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS06-030
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS06-030
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切なロック(CWE-667) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-2374
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-2374
  2. Secunia Advisory : SA20635
  3. SecurityFocus : 18357
  4. SecurityFocus : 18356
  5. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-2327
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載
  • [2024年03月04日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新