【活用ガイド】

JVNDB-2006-000200

Mozilla 製品の CSS border-rendering コードにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Mozilla Firefox には、以下の複数の問題が存在します。

1) 連続した特定の HTML タグの処理に不備が存在し、メモリ領域が破壊される問題が存在します。(CVE-2006-0749)

リモートの攻撃者に悪用された場合、Firefox を実行するユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。

2) 特権を持つ組み込み XBL バインディングの編集スコープには、Web コンテンツからの保護が不完全である不備が存在し、valueOf.call() および valueOf.apply() メソッドや、DOM document.body プロトタイプチェインを用いてアクセス可能である問題が存在します。(CVE-2006-1733)

リモートの攻撃者に悪用された場合、特権で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

3) Object.watch() メソッドを使用して内部関数オブジェクトである clone parent に不適切にアクセスすることが可能である問題が存在します。(CVE-2006-1734)

リモートの攻撃者に悪用された場合、特権で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

4) XBL.method.eval メソッドを使用して、誤って特権が付与された JavaScript 関数を作成することが可能である問題が存在します。(CVE-2006-1735)

リモートの攻撃者に悪用された場合、特権で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

5) 以下の複数の不備によりメモリ領域を破壊される問題が存在します。(CVE-2006-1739/CVE-2006-1737/CVE-2006-1738/CVE-2006-1790)

・不正な CSS border-rendering プロパティの処理
・JavaScript の過度に長い正規表現の処理による整数オーバフロー
・display プロパティの不正な -moz-grid および -moz-grid-group の処理
・不正な InstallTrigger.install() メソッドの処理

リモートの攻撃者に悪用された場合、Firefox がクラッシュする、あるいは Firefox を実行するユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。

6) JavaScript エンジンの一時変数の処理ルーチンがガベージコレクションから適切に保護されていないため、一時変数の生存期間中にガベージコレクションが発生した場合に、メモリ領域が破壊される問題が存在します。(CVE-2006-1742)

リモートの攻撃者に悪用された場合、Firefox を実行するユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Mozilla Foundation
  • Mozilla Firefox 1.0.7 およびそれ以前
サン・マイクロシステムズ
  • Sun Solaris 8 (sparc) 
  • Sun Solaris 8 (x86) 
  • Sun Solaris 9 (sparc) 
  • Sun Solaris 9 (x86) 
  • Sun Solaris 10 (sparc) 
  • Sun Solaris 10 (x86) 
ヒューレット・パッカード
  • HP-UX 11.00 
  • HP-UX 11.11 
  • HP-UX 11.23 
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
  • Asianux Server 2.0 
  • Asianux Server 2.1 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Mozilla Foundation
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa2006-16
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa2006-15
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa2006-18
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa006-14
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa2006-11
  • Mozilla Foundation Security Advisory : mfsa2006-10
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-16
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-15
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-18
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-14
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-11
  • Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ : mfsa2006-10
サン・マイクロシステムズ
  • Sun Alert Notification : 102550
  • Sun Alert Notification : 102612
  • Sun Alert Notification 日本語版 : 102550
  • Sun Alert Notification 日本語版 : 102612
ヒューレット・パッカード ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-1739
参考情報

  1. JVN : JVNTA06-107A
  2. JVN Status Tracking Notes : TRTA06-107A
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-1739
  4. US-CERT Cyber Security Alerts : SA06-107A
  5. US-CERT Vulnerability Note : VU#935556
  6. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA06-107A
  7. Secunia Advisory : SA19631
  8. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-1356
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載