【活用ガイド】

JVNDB-2005-000483

Novell Evolution のカレンダータスクリストにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Novell Evolution は、GNOME デスクトップ環境用の個人情報管理 (PIM) ツールを集めたパッケージで、統合されたメーラ、連絡先管理、カレンダーなどの機能を提供します。

Novell Evolution 1.4 - 2.3.6.1 には、次の場合に発生する複数のフォーマットストリングの問題が存在します。

・電子メールに添付された vCard データに対して [Show Full vCard] をクリックし表示するか、vCard データをアドレスブックに保存した後 [Contacts] タブを選択しすべて表示する場合 (1.5 - 2.3.6.1, CAN-2005-2549)

・リモートの LDAP サーバから取得した連絡先データを表示する場合 (1.5 - 2.3.6.1, CAN-2005-2549)

・リモートサーバから取得したタスクリストを表示する場合 (1.5 - 2.3.6.1, CAN-2005-2549)

・[Calendars] タブを選択して、タスクリストなどのカレンダーに入力できるデータを保存する場合 (1.4 - 2.3.6.1, CAN-2005-2550)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成したデータを Evolution を利用して表示する、あるいは保存するように標的ユーザを誘導することにより、フォーマットストリングエラーを発生させ、結果として Evolution をサービス不能状態に陥らせる、もしくは Evolution を実行するユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。

尚、Red Hat Enterprise Linux 3 に同梱されている Evolution については CAN-2005-2550 の問題の影響のみ受けることが Red Hat により報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-2550
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2550
  2. Secunia Advisory : SA16394
  3. SecurityFocus : 14532
  4. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-1378
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載