【活用ガイド】

JVNDB-2005-000452

Ethereal の複数の解析部におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

Ethereal 0.8.5-0.10.11 には、解析部に以下の複数のセキュリティ問題が存在します。

・LDAP 解析部のメモリ解放によるクラッシュ (0.8.5-0.10.11)
・AgentX 解析部のクラッシュ (0.10.10-0.10.11)
・802.3 解析部での無限ループ (0.8.16-0.10.11)
・PER 解析部での異常終了 (0.10.5-0.10.11)
・DHCP 解析部での無限ループ (0.10.7-0.10.11)
・BER 解析部での異常終了および無限ループ (0.10.11)
・MEGACO 解析部での無限ループ (0.9.14-0.10.11)
・GIOP 解析部での Null ポインタデリファレンス (0.8.20-0.10.11)
・SMB 解析部でのバッファオーバーフロー (0.9.12-0.10.11)
・WBXML 解析部での Null ポインタデリファレンス (0.10.1-0.10.11)
・H1 解析部での無限ループ (0.8.15-0.10.11)
・DOCSIS 解析部のクラッシュ (0.9.13-0.10.11)
・SMPP 解析部での無限ループ (0.10.1-0.10.11)
・SCTP グラフのクラッシュ (0.10.11)
・HTTP 解析部のクラッシュ (0.10.4-0.10.11)
・SMB 解析部での無限ループ (0.9.0-0.10.11)
・DCERPC 解析部のクラッシュ (0.9.16-0.10.11)
・複数の解析部のクラッシュ (0.9.0-0.10.11)
・CAMEL 解析部での Null ポインタデリファレンス (0.10.11)
・DHCP 解析部のクラッシュ (0.10.4-0.10.11)
・CAMEL 解析部のクラッシュ (0.10.10-0.10.11)
・PER 解析部のクラッシュ (0.10.10-0.10.11)
・RADIUS 解析部のクラッシュ (0.9.4-0.10.11)
・Telnet 解析部のクラッシュ (0.9.10-0.10.11)
・IS-IS LSP 解析部のクラッシュ (0.8.19-0.10.11)
・NCP 解析部のクラッシュ (0.9.15-0.10.11)
・複数の解析部でのフォーマットストリング (0.9.4-0.10.11)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、以下のような手法により Ethereal をクラッシュさせサービス不能状態に陥らせる、利用可能なメモリをすべて消費する、さらには Ethereal の実行権限 (通常 root 権限) で任意のコードを実行する可能性があります。

・意図的に作成したパケットを標的システムが監視しているネットワークに送り付ける
・意図的に作成したパケットトレースファイルを読み取らせる
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-2362
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2362
  2. SecurityFocus : 14399
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載