JVNDB-2005-000430
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Mozilla Firefox の「壁紙として設定」機能における任意のコードを実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Firefox 1.0.4 以前には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
1) Web サイトの画像上で右クリックすると開かれるコンテキストメニュー内で、[壁紙として設定] 機能を実行する際に、任意のコードを実行可能な問題が存在します。(CAN-2005-2262、mfsa2005-47)
この問題を利用するリモートの攻撃者は、Web サイト上で透明になるように意図的に作成した画像を本物の画像の上に配置し、[壁紙として設定] 機能を使用してこの画像を壁紙に設定させるように誘導することで、標的ユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。
尚、この問題は Firefox 1.0.3 および 1.0.4 にのみ影響し、それ以前のバージョンや Mozilla Suite における同様の機能についてはこの問題の影響を受けないことが Mozilla Foundation より報告されています。
2) Firefox のサイドバーで開かれる 「data:」 形式の URL の妥当性が適切にチェックされずに、サイドバーから Firefox で表示されているページに任意のスクリプトが注入される問題が存在します。(CAN-2005-2264、mfsa2005-49)
この問題を利用するリモートの攻撃者は、クロスサイトスクリプティング攻撃を行い、Cookie やパスワードなどの重要な情報を奪取する可能性があります。
3) Flash や QuickTime などのスクリプトコンテンツを Firefox で開く際に、「javascript:」形式の URL が渡された場合、直前に表示していたサイトのセキュリティコンテキストでスクリプトを実行してしまう問題が存在します。(CAN-2005-2267、mfsa2005-53)
この問題を利用するリモートの攻撃者は、Flash や QuickTime などの外部アプリケーションで意図的に作成したスクリプトコンテンツを Firefox で開くよう標的ユーザを誘導することにより、より高度な「クローム」特権で任意のスクリプトを実行し、結果として任意のコードを実行する可能性があります。
尚、この問題に関しては Red Hat Enterprise Linux に同梱される Mozilla においても影響を受けることが報告されています。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 5.1 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 高
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
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Mozilla Foundation
- Mozilla Firefox 1.0.4 およびそれ以前
レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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Mozilla Foundation
レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2005-2262
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2262
- US-CERT Vulnerability Note : VU#996798
- Secunia Advisory : SA16043
- SecurityFocus : 14242
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-1075
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