【活用ガイド】

JVNDB-2003-000381

Mailman の create CGI スクリプトにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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GNU Mailman は Python および C 言語を用いて開発されたオープンソースなメーリングリストマネージャです。

Mailman 2.1.3 以前には、以下のような複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・Mailman 2.1.3 以前に同梱されている管理者用のページの admin CGI スクリプトには、ユーザが入力した値の妥当性の確認が不適切であるため、クロスサイトスクリプティング攻撃可能な問題 (CAN-2003-0965)

・Mailman 2.1.2 以前に同梱されている管理者用のページの create CGI スクリプトには、ユーザが入力した値の妥当性の確認が不適切であるため、クロスサイトスクリプティング攻撃可能な問題 (CAN-2003-0992)

・Mailman 2.0.13 以前では、件名フィールドが空の電子メールの取り扱いが不適切であるため、Mailman がクラッシュする問題 (CAN-2004-0182)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は管理用ページを利用するユーザを意図的に作成した Web ページに誘導することにより、標的ユーザの Web ブラウザ上で任意のスクリプトを実行することが可能です。
また、攻撃者は意図的に作成した電子メールを標的ユーザに送りつけることにより、Mailman をサービス不能状態に陥らせることが可能です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Linux 9  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2003-0992
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2003-0992
  2. Secunia Advisory : SA10519
  3. SecurityFocus : 10413
  4. SecurityFocus : 10147
  5. SecurityFocus : 9336
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載