【活用ガイド】

JVNDB-2002-000304

OpenLDAP2 における複数のバッファオーバーフローの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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OpenLDAP は LDAP プロトコルのオープンソース版の実装であり、スタンドアロン型サーバである slapd や、LDAP サーバ間の複製の制御サーバ slurpd、LDAP クライアント、LDAP ライブラリ等を同梱しています。

OpenLDAP には、複数のバッファオーバーフローの問題が存在します。
Slrurpd には、コマンドラインから実行する際に与える引数や、ロックファイル名として異常に長い文字列を渡すことにより、バッファオーバーフローが発生する可能性があります。

Slapd には、アクセスコントロールリストを解釈する際に、バッファオーバーフローが発生する可能性があります。

Slapd には特定のログファイル名に長い文字列を使用することにより、バッファオーバーフローが発生する可能性があります。

LDAP ライブラリには、ローカルから攻撃可能なバッファオーバーフローの問題が存在します。

これらの問題を利用することで、ローカルの攻撃者は OpenLDAP サーバ、あるいは LDAP ライブラリを使用するアプリケーションの実行権限で任意のコードを実行可能です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


ターボリナックス
  • Turbolinux Server 6.5  
  • Turbolinux Server 7  
  • Turbolinux Server 8  
レッドハット
  • Red Hat Linux 6.2  
  • Red Hat Linux 7.0  
  • Red Hat Linux 7.1  
  • Red Hat Linux 7.2  
  • Red Hat Linux 7.3  
  • Red Hat Linux 8.0  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ターボリナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-1378
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-1378
  2. SecurityFocus : 6620
  3. SecurityFocus : 6328
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載