【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2017-000125

AppCheck における実行ファイル呼び出しに関する脆弱性

概要

株式会社 Jiransoft Japan が提供する AppCheck は、ランサムウェア対策ソフトです。AppCheck および当該製品のインストーラには、実行ファイルを呼び出す際の検索パスに問題があり、意図しない実行ファイルを呼び出してしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 吉川 孝志 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


株式会社 Jiransoft Japan
  • AppCheck Version 2.0.1.15 より前のバージョン
  • AppCheck Pro Version 2.0.1.15 より前のバージョン

想定される影響

AppCheck あるいは当該製品のインストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[最新のインストーラを使用する]
当該製品の新規インストールや再インストールの際には、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。

[パッチを適用する]
開発者によると、既に当該製品を使用している場合には、製品使用時に自動的にパッチが適用されるとのことです。
AppCheck 起動画面の右下に表示されるバージョンが Version 2.0.1.15 以降となっていれば本件に対応したパッチが適用されています。
ベンダ情報

株式会社 Jiransoft Japan
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-2214
参考情報

  1. JVN : JVN#99737748
  2. JVN : JVNTA#91240916
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-2214
更新履歴

  • [2017年06月07日]
      掲載
    [2018年01月24日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-2214) を追加