【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2017-000044

CentreCOM AR260S V2 における権限昇格の脆弱性

概要

アライドテレシス株式会社が提供する CentreCOM AR260S V2 は、有線 LAN ルータです。CentreCOM AR260S V2 には、権限昇格の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: トレンドマイクロ株式会社 Ziv Chang 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.0 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


アライドテレシス
  • CentreCOM AR260S V2

想定される影響

アカウント「guest」で当該製品にログイン可能なユーザによって、管理者権限で任意の操作を実行される可能性があります。
対策

[ワークアラウンドを実施する]
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

*アカウント「guest」のパスワードを変更する
アカウント「guest」のデフォルトの認証情報は一般に知られています。第三者にログインされないよう、アカウント「guest」のパスワードを変更してください。

*当該製品の認証情報を信頼できないユーザに使用させない
アカウント「guest」でログイン可能なユーザは、本脆弱性を使用して当該製品を攻撃することが可能です。当該製品にログイン可能なユーザを適切に管理してください。

*ファイアウォール機能を有効にする
当該製品にはファイアウォール機能が実装されており、デフォルトで有効になっています。WAN 側からの意図しないアクセスを防ぐため、ファイアウォール機能を有効にしてください。
ベンダ情報

アライドテレシス
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-2125
参考情報

  1. JVN : JVN#55121369
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-2125
更新履歴

  • [2017年03月30日]
      掲載
    [2017年06月05日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-2125) を追加