【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2016-000246

複数のソニー製ビデオ会議システムにおける認証不備の脆弱性

概要

ソニー株式会社が提供する複数のビデオ会議システムの初期設定で存在する一般ユーザ権限のアカウントのなかには、パスワードなしでログイン可能なアカウントが存在します (CWE-306)。このアカウントでは、一部のシステム設定情報が閲覧可能であるため、結果として、当該製品を管理者権限で操作される可能性があります。
当該製品には telnet/ssh 機能が仕様として実装されており、デフォルトでは無効ですが、この機能を有効にした場合、同一サブネット内から当該製品にログイン可能になります。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.9 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


ソニー株式会社
  • PCS-XC1
  • PCS-XG100
  • PCS-XG100S
  • PCS-XG77
  • PCS-XG77S

詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。
想定される影響

第三者によって、同一サブネット内から当該製品にログインされる可能性があります。結果として、当該製品を管理者権限で操作される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

ソニー株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-7830
参考情報

  1. JVN : JVN#42070907
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-7830
更新履歴

  • [2016年12月15日]
      掲載
    [2016年12月27日]
      概要:内容を更新 (社名表記を修正)
    [2018年01月17日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2016-7830) を追加