【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2016-000015

CLUSTERPRO X におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

日本電気株式会社が提供する CLUSTERPRO X は、システムの高可用性 (HA) クラスタリングを実現するためのソフトウェアです。CLUSTERPRO X には、WebManager 機能に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 坂井 祐介 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


日本電気
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Windows (内部Ver. 11.31) およびそれ以前
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Linux (内部Ver. 3.3.1-1) およびそれ以前
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Solaris (内部Ver. 3.3.1-1) およびそれ以前

想定される影響

当該製品の WebManager 機能にアクセス可能な第三者によって、任意のファイルを取得される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
* IP アドレスによるアクセス制限を有効にする
* パスワードによるアクセス制限を有効にする
ベンダ情報

日本電気
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-1145
参考情報

  1. JVN : JVN#03050861
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-1145
更新履歴

  • [2016年01月29日]
      掲載
    [2016年03月16日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2016-1145) を追加