【活用ガイド】

JVNDB-2015-001252

PHP の ext/standard/var_unserializer.re の process_nested_data 関数における任意のコードを実行される脆弱性

概要

PHP の ext/standard/var_unserializer.re の process_nested_data 関数には、解放済みメモリの使用 (Use-after-free) により、任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2014-8142 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-416: Use-after-free (解放済みメモリの使用) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/416.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


The PHP Group
  • PHP 5.4.37 未満
  • PHP 5.5.21 未満の 5.5.x
  • PHP 5.6.5 未満の 5.6.x
アップル
  • Apple Mac OS X 10.6.8 以上 10.11 未満

想定される影響

第三者により、オブジェクトのシリアル化されたプロパティ内の重複した数字キーの不適切な処理を利用する、巧妙に細工されたアンシリアライズされた呼び出しを介して、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

The PHP Group アップル オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-0231
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97220341
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-0231
  3. 関連文書 : MGASA-2015-0040
更新履歴

  • [2015年01月29日]
      掲載
    [2015年04月27日]
      参考情報:関連文書 (MGASA-2015-0040) を追加
    [2015年07月30日]
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Solaris Third Party Bulletin - July 2015) を追加
    [2015年10月06日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:アップル (HT205267) を追加
      ベンダ情報:アップル (APPLE-SA-2015-09-30-3 OS X El Capitan 10.11) を追加
      参考情報:JVN (JVNVU#97220341) を追加