【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2015-000141

Windows 版 Python における任意の DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

Windows 版 Python は、実行の際に特定の DLL を読み込みます。Windows 版 Python には、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、カレントディレクトリ内にある readline.pyd という名の意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者:三井物産セキュアディレクション株式会社 吉川孝志 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Python Software Foundation
  • Python Windows 版

想定される影響

python.exe が持つ権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避可能です。

 * python.exe を実行する際、カレントディレクトリ内に readline.pyd という名のファイルが存在しないことを確認する
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-5652
参考情報

  1. JVN : JVN#49503705
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-5652
更新履歴

  • [2015年10月01日]
      掲載
    [2015年10月08日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2015-5652) を追加