【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2014-000082

FuelPHP において任意のコードが実行される脆弱性

概要

FuelPHP は、ウェブアプリケーションを作成するためのフレームワークです。FuelPHP には、Request_Curl クラスの処理に問題があり、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: グリー株式会社 千田 雅明 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム

下記のバージョンを使って作成された FuelPHP アプリケーションが本脆弱性の影響を受けます:

FuelPHP
  • FuelPHP 1.1 から 1.7.1 まで

想定される影響

細工されたデータを処理することで、サーバ上で任意のファイルを削除されたり、任意のコードを実行されたりするなどの可能性があります。
対策

[フレームワークを最新版に更新し、アプリケーションが Request_Curl クラスを使用している場合は対応する]
開発者が提供する情報をもとにフレームワークを最新版に更新してください。
更新後、アプリケーション内で Request_Curl クラスを使用しているか確認し、当該クラスを使用している場合は、下記について確認してください。

- cURL 呼び出しに対するレスポンスが信用できる場合
autofomatting を有効にすることが可能です。

- cURL 呼び出しに対するレスポンスが信用できない場合
リクエストを実行した直後にレスポンスを確認するコードを追加する必要があります。
確認後、auto formatting を有効にし、set_response() を呼び出し、レスポンスを正しい形式にしてください。

開発者は、auto formatting における注意事項を記載したドキュメンテーションを提供しています。
ベンダ情報

FuelPHP
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-1999
参考情報

  1. JVN : JVN#94791545
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-1999
更新履歴

  • [2014年07月18日]
      掲載
    [2014年07月23日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2014-1999) を追加