【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2013-000072

JBoss RichFaces において任意のコードが実行される脆弱性

概要

JBoss RichFaces には、deserialize の処理に問題があり、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

JBoss RichFaces は、Ajax 機能を持つウェブアプリケーションを作成するためのフレームワークです。JBoss RichFaces で作成されたアプリケーションには、外部からの入力を自動的に deserialize する機能が提供されています。この機能は、信頼できないデータを deserialize してしまうため、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 寺田 健 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム

下記の JBoss RichFaces バージョンを使って作成された RichFaces アプリケーションが本脆弱性の影響を受けます:

レッドハット
  • JBoss Enterprise Application Platform 4.3.0 CP10 まで
  • JBoss Enterprise Application Platform 5.2.0 までの 5.x
  • JBoss Enterprise Web Platform 5.2.0 まで
  • JBoss RichFaces 3.x
  • JBoss RichFaces 4.x
  • JBoss RichFaces 5.x
  • JBoss Web Framework Kit 2.3.0 未満
  • Red Hat JBoss BRMS 5.3.1 まで
  • Red Hat JBoss Operations Network 2.4.2 まで
  • Red Hat JBoss Operations Network 3.1.2 までの 3.x
  • Red Hat JBoss Portal 4.3 CP07 まで
  • Red Hat JBoss Portal 5.2.2 までの 5.x
  • Red Hat JBoss SOA Platform 4.3.0 CP05 まで
  • Red Hat JBoss SOA Platform 5.3.1 までの 5.x

想定される影響

細工された入力を処理することで、サーバ上で任意のファイルが書き込まれたり、任意のコードを実行されたりするなどの可能性があります。
対策

[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとに各バージョンに対応したパッチを適用してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-2165
参考情報

  1. JVN : JVN#38787103
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-2165
  3. IPA 重要なセキュリティ情報 : 「JBoss RichFaces」において任意のコードが実行される脆弱性対策について (JVN#38787103)
更新履歴

  • [2013年07月19日]
      掲載
    [2013年07月24日]
      影響を受けるシステム:内容を更新
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2013-2165) を追加