【活用ガイド】

JVNDB-2011-002786

Apache HTTP Server におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Apache HTTP Server の server/util.c 内にある ap_pregsub 関数は、mod_setenvif モジュールが有効な際、環境変数の値のサイズを制限しないため、サービス運用妨害 (メモリ消費、または NULL ポインタデリファレンス) 状態となる脆弱性が存在します。
本脆弱性は、CVE-2011-3607 の脆弱性とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 1.2 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Apache Software Foundation
  • Apache HTTP Server 2.0.x から 2.0.64
  • Apache HTTP Server 2.2.x から 2.2.21

想定される影響

ローカルユーザにより、(1) "len +=" ステートメントおよび (2) apr_pcalloc 関数呼び出しに関連した、巧妙に細工された HTTP リクエストヘッダーとともに、巧妙に細工された SetEnvIf ディレクティブを伴う .htaccess ファイルを介して、サービス運用妨害 (メモリ消費、または NULL ポインタデリファレンス) 状態となる可能性があります。
対策

ベンダ情報及び参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Apache Software Foundation
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-4415
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-4415
更新履歴

  • [2011年11月11日]
      掲載
    [2012年06月08日]
      CVSS による深刻度:基本値および可用性への影響を変更