【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2011-000026

Windows のヘルプ機能を使用するアプリケーションにおける権限昇格が可能になる問題

概要

Windows のヘルプ機能を使用したアプリケーションやサービスが、不適切な方法でヘルプ機能を呼び出している場合、一般ユーザが、本来アクセスを制限されているリソースにアクセスできる可能性があります。

この問題は、ヘルプ機能の呼び出しに際して適切な対処を行なっていないアプリケーションやサービスで発生する可能性があります。典型的な例としては、アンチウイルスソフトウェアやパーソナルファイアウォールなどのように、ローカルシステム上の管理者権限のサービスとして動作し、一般ユーザに対して対話型のインタフェースを提供しているものが挙げられます。

本脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 石原 孝紀 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム

影響を受けるシステムについては、「ベンダ情報」 を参照してください。

シマンテック
  • Norton AntiVirus Corporate Edition バージョン7.5.1 build 62 以前
  • Norton AntiVirus Corporate Edition バージョン7.6 build 35a 以前
  • Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0 MR3 以前
  • Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0.1 MR3 以前
  • Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0.2 MR3 以前
  • Symantec Client Security 2.0  MR3 以前
  • Symantec Client Security 2.0.1 MR3 以前
  • Symantec Client Security 2.0.2 MR3 以前

想定される影響

一般ユーザが、他ユーザのファイルやシステムファイルなど、本来制限されているリソースへのアクセスを行う可能性があります。
対策

各アプリケーションにおける対策方法については、「ベンダ情報」 を参照してください。
ベンダ情報

シマンテック マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-1540
  2. CVE-2005-2017
参考情報

  1. JVN : JVN#63898867
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-1540
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2017
更新履歴

  • [2011年05月11日]
      掲載