【活用ガイド】

JVNDB-2010-002526

PGP Desktop にデータインジェクションの脆弱性

概要

PGP Desktop 10.1.0 と PGP Desktop 10.0.3 およびそれ以前には、データインジェクションの脆弱性が存在します。なお、PGP Command Line 9.6 およびそれ以降のバージョンについては、この脆弱性は存在しません。

PGP Desktop のユーザインターフェースでは、正規に署名されたデータに署名されていないデータを混入させたメッセージに対して、メッセージ全体が署名されていると誤って表示される問題が存在します。この場合、ユーザは細工された署名されていないデータと署名されている正規データを識別することができません。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


シマンテック
  • Symantec PGP Desktop 10.0.3 およびそれ以前
  • Symantec PGP Desktop 10.1.0

想定される影響

攻撃者によって細工されたメッセージが、あたかも PGP 署名された正規メッセージとして受け取られる可能性があります。
対策

[アップデートする]
ベンダが提供する情報をもとに、PGP Desktop 10.0.3 SP2 もしくは 10.1.0 SP1 にアップデートしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
ベンダから、以下の回避策が推奨されています。

”If you use PGP Desktop for Windows, do not use the Decrypt & Verify shortcut menu available when you right-click an OpenPGP message file. Instead, launch PGP Desktop, select File→Open, browse to the file name, and open the file. Alternately, double-click the file icon to have it opened in PGP Desktop automatically.”
ベンダ情報

シマンテック
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 暗号の問題(CWE-310) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-3618
参考情報

  1. JVN : JVNVU#300785
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-3618
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#300785
  4. Secunia Advisory : SA42293
  5. Secunia Advisory : SA42307
  6. ISS X-Force Database : 63366
  7. SecurityTracker : 1024760
更新履歴

  • [2010年12月20日]
      掲載