【活用ガイド】

JVNDB-2010-002301

Linux カーネルにおける RDS プロトコルの実装に脆弱性

概要

Linux カーネルの RDS プロトコル実装には、権限昇格の脆弱性が存在します。

Linux カーネルには、ユーザが指定したメモリアドレスを正しく検証しないことに起因する権限昇格の脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.30 から 2.6.38-rc8 まで
VMware
  • VMware ESX 3.0.3
  • VMware ESX 3.5
  • VMware ESX 4.0
  • VMware ESX 4.1
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

ローカルユーザによって Root 権限を取得される可能性があります。
対策

[アップデートする]
それぞれの Distribution が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

なお、以下のコマンドを Root で実行することで、RDS プロトコルを無効にすることが可能です。

echo "alias net-pf-21 off" > /etc/modprobe.d/disable-rds
ベンダ情報

Linux VMware ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-3904
参考情報

  1. JVN : JVNVU#362983
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-3904
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#362983
  4. SecurityFocus : 44219
  5. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-2750
更新履歴

  • [2010年11月16日]
      掲載
    [2010年12月07日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.8.AXS3) の情報を追加
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2010:0842) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.8.AXS3) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2010:0842) を追加
    [2010年12月10日]
      CVSS による深刻度の内容を更新しました
    [2012年12月21日]
      影響を受けるシステム:VMware (VMSA-2011-0012) の情報を追加
      ベンダ情報:VMware (VMSA-2011-0012) を追加