【活用ガイド】

JVNDB-2009-002451

Adobe Reader および Acrobat における解放済みメモリを使用する脆弱性

概要

Adobe Reader および Acrobat の Doc.media.newPlayer メソッドには、解放済みメモリを使用する (use-after-free) 脆弱性が存在します。

Adobe Reader および Acrobat は、JavaScript をサポートしています。Doc.media オブジェクトの newplayer() メソッドには、解放済みメモリを使用する (use-after-free) 脆弱性が存在します。

2009年12月16日現在、本脆弱性を使用した攻撃活動が観測されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


アドビシステムズ
  • Adobe Acrobat 9.2 およびそれ以前
  • Adobe Reader 9.2 およびそれ以前
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux Extras 3 extras 

想定される影響

細工された PDF ドキュメントを閲覧した場合に、アプリケーションがクラッシュしたり、任意のコードを実行されたりする可能性があります。
対策

[アップデートする]
Adobe が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
対策版が公開されるまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
・Adobe Reader および Acrobat で JavaScript を無効にする
・ウェブブラウザ上での PDF ファイルの表示を無効にする
 PDF 表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
・不審な PDF ファイルを開かない
 不審なメールに添付されている PDF ファイルを開いたり、不審なウェブサイトに掲載されている PDF ファイルを開かないようにする。
ベンダ情報

アドビシステムズ レッドハット 富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA10-013A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-4324
参考情報

  1. JVN : JVNVU#508357
  2. JVN : JVNTA10-013A
  3. JVN Status Tracking Notes : JVNTR-2010-03
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-4324
  5. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2009-0027
  6. 警察庁 @police : アドビシステムズ社の Adobe Reader および Adobe Acrobat のセキュリティ修正プログラムについて
  7. US-CERT Cyber Security Alerts : SA10-013A
  8. US-CERT Vulnerability Note : VU#508357
  9. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA10-013A
  10. IPA 緊急対策情報 : 20100113-adobe
  11. Secunia Advisory : SA37690
  12. SecurityFocus : 37331
  13. ISS X-Force Database : 54747
  14. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-0103
  15. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2009-3518
  16. The SANS Institute Diary : 7747
  17. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 60980
更新履歴

  • [2010年01月27日]
      掲載