【活用ガイド】

JVNDB-2017-002808

Ghostscript に任意のコードが実行可能な脆弱性

概要

Ghostscript には、任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

Ghostscript に含まれる .rsdparams には、type confusion の問題があります。細工された .eps ファイルを処理することで -dSAFER オプションが回避され、結果として任意のコードを実行される可能性があります。

なお、本脆弱性を使用した攻撃活動が確認されているとのことです。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Artifex Software
  • Ghostscript 9.21 およびそれ以前

想定される影響

細工された .eps ファイルを処理することで、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。

2017年4月28日現在、Ghostscript を提供している各 OS の配布元は、本脆弱性に関する調査を行っている状況です。
各 OS のアップデートに関する情報は、各配布元が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

Artifex Software Canonical Debian SUSE レッドハット 日本ワムネット株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不正な型変換またはキャスト(CWE-704) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-8291
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98641178
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-8291
更新履歴

  • [2017年05月01日]
      掲載
    [2017年06月06日]
      CWE による脆弱性タイプ一覧:CWE-ID を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-8291) を追加
    [2017年08月04日]
      ベンダ情報:日本ワムネット株式会社 (【脆弱性情報】 [OFFICE20170706-1] Ghostscriptに関する脆弱性(2017/7/06)) を追加