【活用ガイド】

JVNDB-2017-002703

Linux Kernel の net/xfrm/xfrm_user.c の xfrm_replay_verify_len 関数における root 権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の net/xfrm/xfrm_user.c の xfrm_replay_verify_len 関数は、XFRM_MSG_NEWAE アップデート後に特定のサイズのデータを検証しないため、root 権限を取得される、またはサービス運用妨害 (ヒープベースの境界外アクセス) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.10.6 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、CAP_NET_ADMIN ケーパビリティを利用されることで、root 権限を取得される、またはサービス運用妨害 (ヒープベースの境界外アクセス) 状態にされるされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-7184
参考情報

  1. JVN : JVNVU#93417317
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-7184
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-21-280-02
  4. 関連文書 : CVE-2017-7184: kernel: Local privilege escalation in XFRM framework
更新履歴

  • [2017年04月26日]
      掲載
  • [2021年10月15日]
      参考情報:JVN (JVNVU#93417317) を追加
      参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-21-280-02) を追加