【活用ガイド】

JVNDB-2017-001570

Sage XRT Treasury にアクセス制限不備の脆弱性

概要

Sage XRT Treasury には、認証されたユーザが誰でも特権ユーザの権限でデータベースにアクセス可能な脆弱性が存在します。

ユーザ制御のキーによる認証回避 (CWE-639)
Sage XRT Treasury は、ビジネス用の財務管理アプリケーションです。Sage XRT Treasury のデータベースへのアクセス権限は、ユーザに紐づけられた USER_CODE フィールドによって決定されます。Sage XRT Treasury にアクセスする際、USER_CODE フィールドを特権ユーザの値に差し替えることで、権限の低いユーザが SQL データベースに特権ユーザの権限でアクセスすることが可能です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.0 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Sage
  • Sage XRT Treasury version 3

想定される影響

細工した SQL クエリを処理することで、低い権限しか与えられていないユーザが、当該製品のデータベースに特権ユーザの権限でアクセスする可能性があります。
対策

[アップグレードする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップグレードし、データベースサーバへの通信を暗号化してください。
開発者によると、本脆弱性は Sage XRT Treasury version 4 で修正しているとのことです。
ベンダ情報

Sage
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. ユーザ制御の鍵による認証回避(CWE-639) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-3183
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95946252
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-3183
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#742632
更新履歴

  • [2017年03月02日]
      掲載
  • [2019年07月24日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-3183) を追加