【活用ガイド】

JVNDB-2017-001113

ウェブブラウザ向け Cisco WebEx 拡張機能に任意のコマンドが実行可能な脆弱性

概要

Windows 環境における Chrome、Firefox、Internet Explorer 向けの Cisco WebEx 拡張機能には、遠隔の第三者による任意のコマンドが実行可能な脆弱性が存在します。

Cisco WebEx は、オンライン会議システムです。WebEx を使ったオンライン会議では通常、参加者はウェブページのリンクを通じて会議に参加します。リンクを辿ることにより、ウェブブラウザの拡張機能を通じて WebEx ソフトウェアが起動されます。Windows 環境におけるウェブブラウザ向け Cisco WebEx 拡張機能には、遠隔の第三者による任意のコマンドが実行可能な脆弱性 (CWE-78) が存在します。

なお、Chrome 向け拡張機能に対する攻撃コードが公開されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


シスコシステムズ
  • ActiveTouch General Plugin Container 106 より前のバージョン (Firefox)
  • Cisco WebEx Extension 1.0.7 より前のバージョン (Chrome)
  • Download Manager ActiveX コントロール 2.1.0.10 より前のバージョン (Internet Explorer)
  • GpcContainer Class ActiveX コントロール 10031.6.2017.0127 より前のバージョン (Internet Explorer)

本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報をご確認ください。
想定される影響

細工されたウェブページにアクセスすることで、遠隔の第三者によって任意のコマンドを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、使用しているウェブブラウザの拡張機能を最新版にアップデートしてください。
詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。

開発者が提供する情報
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170124-webex
ベンダ情報

シスコシステムズ マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-3823
参考情報

  1. JVN : JVNVU#90868591
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-3823
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#909240
更新履歴

  • [2017年01月31日]
      掲載
    [2017年03月16日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      影響を受けるシステム:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:CWE-ID を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-3823) を追加