【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2016-006114

Android アプリ「株式会社三菱東京UFJ銀行」に SSL/TLS ダウングレード攻撃が可能となる脆弱性

概要

株式会社三菱東京UFJ銀行が提供する Android アプリ「株式会社三菱東京UFJ銀行」には、SSL/TLS ダウングレード攻撃が可能となる脆弱性が存在します。

株式会社三菱東京UFJ銀行が提供する Android アプリ「株式会社三菱東京UFJ銀行」は、サーバとの通信時に TLS v1.2 でのネゴシエーションを試みますが、サーバからのレスポンスで SSL v3.0 が指定されている場合、そのまま SSL v3.0 での通信を行います (CWE-757)。その結果、POODLE 攻撃などの影響を受ける可能性があります。

CWE-757: Selection of Less-Secure Algorithm During Negotiation ('Algorithm Downgrade')
https://cwe.mitre.org/data/definitions/757.html

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 吉田麗生 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.7 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


株式会社三菱東京UFJ銀行
  • 株式会社三菱東京UFJ銀行 (Android アプリ) ver5.3.1
  • 株式会社三菱東京UFJ銀行 (Android アプリ) ver5.2.2 およびそれ以前

想定される影響

中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) によって、暗号化された通信内容の一部を解読される可能性があります。
対策

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ベンダ情報

株式会社三菱東京UFJ銀行
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. アルゴリズムのダウングレード(CWE-757) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-7812
参考情報

  1. JVN : JVNVU#92900492
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-7812
更新履歴

  • [2016年12月07日]
      掲載
  • [2018年02月28日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2016-7812) を追加