【活用ガイド】

JVNDB-2016-006032

Linux Kernel の arch/x86/include/asm/uaccess.h における non-SMEP プラットフォーム上で root アクセス権を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の arch/x86/include/asm/uaccess.h の __get_user_asm_ex マクロは、例外テーブルと互換性のない拡張された asm ステートメントを含むため、non-SMEP プラットフォーム上で root アクセス権を取得される脆弱性が存在します。

本脆弱性は、古いカーネルに対する CVE-2016-9178 のパッチの不完全なバックポートに起因する問題です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.4.22 から 4.4.28

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工されたアプリケーションを介して、non-SMEP プラットフォーム上で root アクセス権を取得される可能性があります。
対策

ベンダ情報および参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-9644
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-9644
更新履歴

  • [2016年11月30日]
      掲載