【活用ガイド】

JVNDB-2016-005599

Linux Kernel のファイルシステムの実装におけるグループ権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel のファイルシステムの実装は、setxattr コール中に setgid ビットを保存するため、グループ権限を取得される脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-285: Improper Authorization (不適切な認証) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/285.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.6 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.8.2 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、実行権限の制限で setgid プログラムの存在を利用されることで、グループ権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な認可(CWE-285) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-7097
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-7097
更新履歴

  • [2016年10月25日]
      掲載