【活用ガイド】

JVNDB-2016-004926

ISC BIND 9 にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

ISC BIND 9 には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

ISC BIND 9 には、レスポンスパケットの生成処理に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
特定の条件に一致するクエリに対するレスポンスパケットの生成処理に問題があり、buffer.c で例外が発生し、named が異常終了します。
この問題は、クエリの送信元アドレスが許可されていなくても発生します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


ISC, Inc.
  • BIND 9.0.0 から 9.8 系まで
  • BIND 9.9.0 から 9.9.9-P2 まで
  • BIND 9.9.3-S1 から 9.9.9-S3 まで
  • BIND 9.10.0 から 9.10.4-P2 まで
  • BIND 9.11.0a1 から 9.11.0rc1 まで
日本電気
  • Express5800 SG3600全シリーズ

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該製品をサービス運用妨害 (DoS) 状態 (named の停止) にされる可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性の対策版として次のバージョンをリリースしています。

  * BIND 9.9.9-P3
  * BIND 9.9.9-S5
  * BIND 9.10.4-P3
  * BIND 9.11.0rc3
ベンダ情報

ISC, Inc. ターボリナックス 日本電気
  • NEC製品セキュリティ情報 : NV17-006
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-2776
参考情報

  1. JVN : JVNVU#90255292
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-2776
  3. IPA 重要なセキュリティ情報 : DNS サーバ BIND の脆弱性対策について(CVE-2016-2776)
  4. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2016-0037
  5. JPRS : (緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2016-2776)
  6. JPNIC : BIND 9における不正なリクエストによるサーバ停止の脆弱性について(2016年9月)
更新履歴

  • [2016年09月29日]
      掲載
    [2016年10月26日]
      ベンダ情報:ターボリナックス (TLSA-2016-27) を追加
    [2017年03月09日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:日本電気 (NV17-006) を追加