【活用ガイド】

JVNDB-2016-004858

OpenJPEG の pi.c の opj_pi_create_decode 関数における整数オーバーフローの脆弱性

概要

OpenJPEG の pi.c の opj_pi_create_decode 関数には、整数オーバーフローの脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-125: Out-of-bounds Read (境界外読み取り)、CWE-190: Integer Overflow or Wraparound (整数オーバーフローまたはラップアラウンド)、および CWE-787: Out-of-bounds Write (境界外書き込み) と識別されています。

http://cwe.mitre.org/data/definitions/125.html
http://cwe.mitre.org/data/definitions/190.html
http://cwe.mitre.org/data/definitions/787.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Debian
  • Debian GNU/Linux 8.0
Fedora Project
  • Fedora 23
  • Fedora 24
  • Fedora 25
OpenJPEG project
  • OpenJPEG

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された JP2 ファイルを介して、境界外読み取りまたは書き込みを誘発されることで、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian Fedora Project OpenJPEG project
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-7163
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-7163
更新履歴

  • [2016年09月27日]
      掲載

公表日2016/09/06
登録日2016/09/27
最終更新日2016/09/27