【活用ガイド】

JVNDB-2016-004706

Microsoft Office 2013 および 2016 のクイック実行の実装における ASLR 保護メカニズムを回避される脆弱性

概要

Microsoft Office 2013 および 2016 のクイック実行 (C2R) の実装には、ASLR 保護メカニズムを回避される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「Microsoft APP-V ASLR バイパス」と記載されています。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-254: Security Features (セキュリティ機能) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/254.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.3 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2013 SP1 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2013 SP1 (64 ビット版)
  • Microsoft Office 2016 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2016 (64 ビット版)

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工されたアプリケーションを介して、ASLR 保護メカニズムを回避される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS16-107
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS16-107
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. セキュリティ機能(CWE-254) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-0137
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-0137
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2016年9月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2016-0035
更新履歴

  • [2016年09月15日]
      掲載