【活用ガイド】

JVNDB-2016-004408

fontconfig における任意の free コールを誘発される脆弱性

概要

fontconfig は、オフセットを検証しないため、任意の free コールを誘発され、その結果、二重解放攻撃 (double free attack) を実行される、および任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-415: Double Free (二重解放) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/415.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.6 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Debian
  • Debian GNU/Linux 8.0
Fedora Project
  • Fedora 24
fontconfig project
  • fontconfig 2.12.1 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工されたキャッシュファイルを介して、任意の free コールを誘発され、その結果、二重解放攻撃 (double free attack) を実行される、および任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian Fedora Project fontconfig project freedesktop.org
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-5384
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-5384
更新履歴

  • [2016年08月19日]
      掲載