【活用ガイド】

JVNDB-2016-004380

Linux Kernel の OverlayFS ファイルシステムの実装の fs/overlayfs/dir.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の OverlayFS ファイルシステムの実装の fs/overlayfs/dir.c は、システムコールのリンク解除およびリネーム処理を進める前に、上位の dentry を適切に検証しないため、サービス運用妨害 (システムクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.6 未満
オラクル
  • Oracle Linux
  • Oracle VM サーバー

想定される影響

ローカルユーザにより、自己のハードリンク (self-hardlink) を指定するリネームのシステムコールを介して、サービス運用妨害 (システムクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-6197
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-6197
更新履歴

  • [2016年08月18日]
      掲載
    [2016年11月16日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Linux Bulletin - July 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle VM Server for x86 Bulletin - July 2016) を追加