【活用ガイド】

JVNDB-2016-004077

Google Chrome で使用される Blink の CSP の実装の WebKit/Source/core/frame/csp/CSPSource.cpp における特定の HSTS Web サイトへのアクセスの有無を確認される脆弱性

概要

Google Chrome で使用される Blink の コンテンツセキュリティポリシー (CSP) の実装の WebKit/Source/core/frame/csp/CSPSource.cpp 内の CSPSource::schemeMatches 関数は、https :443 URL に http :80 ポリシーを適用せず、wss :443 URL に ws :80 ポリシーを適用しないため、特定の HSTS Web サイトへのアクセスの有無を確認される脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2016-1617 の問題解決後の仕様変更に関連する問題です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Google
  • Google Chrome 52.0.2743.82 未満

想定される影響

第三者により、CSP レポートを読まれることで、特定の HSTS Web サイトへのアクセスの有無を確認される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Google
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報漏えい(CWE-200) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-5137
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-5137
更新履歴

  • [2016年07月29日]
      掲載