【活用ガイド】

JVNDB-2016-003452

Linux Kernel の drivers/s390/char/sclp_ctl.c の sclp_ctl_ioctl_sccb 関数におけるカーネルメモリから重要な情報を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の drivers/s390/char/sclp_ctl.c の sclp_ctl_ioctl_sccb 関数には、競合状態により、カーネルメモリから重要な情報を取得される脆弱性が存在します。

本脆弱性は、"ダブルフェッチの脆弱性" と呼ばれています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.7 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 1.9 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.6 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、特定の length 値を変更されることで、カーネルメモリから重要な情報を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-6130
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-6130
更新履歴

  • [2016年07月08日]
      掲載