【活用ガイド】

JVNDB-2016-003342

PowerPC プラットフォーム上で稼動する Linux Kernel の arch/powerpc/kernel/process.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

PowerPC プラットフォーム上で稼動する Linux Kernel の arch/powerpc/kernel/process.c の start_thread 関数は、トランザクション状態を誤って処理するため、サービス運用妨害 (不正な処理または TM Bad Thing の例外、およびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.6.3 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、exec システムコールの前にトランザクションを開始し一時停止されることで、サービス運用妨害 (不正な処理または TM Bad Thing の例外、およびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダ情報および参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-5828
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-5828
  2. 関連文書 : [v2,2/2] powerpc: tm: Always reclaim in start_thread() for exec() class syscalls
更新履歴

  • [2016年06月28日]
      掲載