【活用ガイド】

JVNDB-2016-003284

Expat の XML パーサにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Expat の XML パーサは、ハッシュの初期化に十分なエントロピーを使用しないため、サービス運用妨害 (CPU 資源の消費) 状態にされる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2012-0876 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Debian
  • Debian GNU/Linux 8.0
Expat
  • Expat

想定される影響

攻撃者により、XML ドキュメントの巧妙に細工された識別子を介して、サービス運用妨害 (CPU 資源の消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian Expat オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-5300
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-5300
更新履歴

  • [2016年06月21日]
      掲載
    [2016年11月16日]
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Solaris Third Party Bulletin - July 2016) を追加