【活用ガイド】

JVNDB-2016-002540

wpa_supplicant における任意のライブラリのロードを誘発される脆弱性

概要

wpa_supplicant は、passphrase パラメータの \n および \r 文字を拒否しないため、任意のライブラリのロードを誘発され、その結果、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (デーモンの停止) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-19: Data Handling (データ処理) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/19.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Google
  • Android 2016-05-01 より前の 6.x
  • Android 4.4.4 未満の 4.x
  • Android 5.0.2 未満の 5.0.x
  • Android 5.1.1 未満の 5.1.x
w1.fi
  • wpa_supplicant 0.4.0 から 2.5

本脆弱性の影響を受けるシステムの詳細については、ベンダ情報をご確認ください。
想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工された (1) SET、(2) SET_CRED、または (3) SET_NETWORK コマンドを介して、任意のライブラリのロードを誘発され、その結果、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (デーモンの停止) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダ情報および参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Google w1.fi
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-4477
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-4477
  2. 関連文書 : Re: hostapd/wpa_supplicant - psk configuration parameter update  allowing arbitrary data to be written
更新履歴

  • [2016年05月12日]
      掲載