【活用ガイド】

JVNDB-2016-002519

MSM デバイス用 QuIC Android コントリビューションなどで使用される Linux Kernel 用 IPC ルータカーネルモジュールにおける権限を取得される脆弱性

概要

MSM デバイス用 Qualcomm Innovation Center (QuIC) Android コントリビューション、およびその他の製品で使用される Linux Kernel 用 IPC ルータカーネルモジュールの net/ipc_router/ipc_router_core.c の msm_ipc_router_bind_control_port 関数は、ポートがクライアントのポートであることを検証しないため、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (競合状態およびリスト破損) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.0 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Google
  • Android
Linux
  • Linux Kernel 3.x

想定される影響

攻撃者により、大量の BIND_CONTROL_PORT ioctl コールを実行されることで、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (競合状態およびリスト破損) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Google Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な権限管理(CWE-269) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-2059
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-2059
更新履歴

  • [2016年05月12日]
      掲載
    [2016年11月10日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:Google (Android Security Bulletin-October 2016) を追加