【活用ガイド】

JVNDB-2016-002380

Linux Kernel の fs/pipe.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/pipe.c は、パイプ内の未読のデータ量を適切に制限しないため、サービス運用妨害 (メモリ消費) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.2 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.5 未満
SUSE
  • SUSE Linux Enterprise Debuginfo
  • SUSE Linux Enterprise Live Patching
  • SUSE Linux Enterprise Module for Public Cloud
  • SUSE Linux Enterprise Desktop
  • SUSE Linux Enterprise Real Time Extension
  • SUSE Linux Enterprise Server
  • SUSE Linux Enterprise Software Development Kit
  • SUSE Linux Enterprise Workstation Extension

想定される影響

ローカルユーザにより、デフォルトのサイズではない大量のパイプを作成されることで、サービス運用妨害 (メモリ消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux openSUSE project オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-2847
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-2847
更新履歴

  • [2016年05月02日]
      掲載
    [2016年10月28日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Linux Bulletin - July 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle VM Server for x86 Bulletin - October 2016) を追加
      ベンダ情報:openSUSE project (SUSE-SU-2016:1672) を追加
      ベンダ情報:openSUSE project (SUSE-SU-2016:1690) を追加
      ベンダ情報:openSUSE project (SUSE-SU-2016:1696) を追加
      ベンダ情報:openSUSE project (SUSE-SU-2016:1707) を追加
      ベンダ情報:openSUSE project (SUSE-SU-2016:1937) を追加