【活用ガイド】

JVNDB-2016-001798

Android で使用される Linux Kernel の include/linux/poison.h におけるポイズンポインタ保護メカニズムを回避される脆弱性

概要

Android で使用される Linux Kernel の include/linux/poison.h の LIST_POISON 関数は、mmap_min_addr 値との関係を適切に考慮しないため、ポイズンポインタ (poison-pointer) 保護メカニズムを回避される脆弱性が存在します。

ベンダは、本脆弱性を Bug 26186802 として公開しています。

本脆弱性は、CVE-2015-3636 とは異なる脆弱性です。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-254: Security Features (セキュリティ機能) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/254.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Google
  • Android 2016-03-01 より前の 6.0.1
Linux
  • Linux Kernel 4.3 未満

想定される影響

攻撃者により、初期化されていないリストのエントリの使用を誘発されることで、ポイズンポインタ (poison-pointer) 保護メカニズムを回避される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Google Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-0821
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-0821
更新履歴

  • [2016年03月22日]
      掲載