【活用ガイド】

JVNDB-2016-001680

複数の Microsoft Office 製品における権限昇格の脆弱性

概要

複数の Microsoft Office 製品は、不特定のバイナリファイルに適切に署名しないため、権限を取得される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「Microsoft Office のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2007 SP3
  • Microsoft Office 2010 SP2 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2013 SP1 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2016 (32 ビット版)

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工された署名を伴うトロイの木馬のファイルを介して、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS16-029
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS16-029
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-0057
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-0057
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2016年3月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2016-0011
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS16-023,024,025,026,027,028,029,030,031,032,033,034,035)(2016年03月09日)
更新履歴

  • [2016年03月14日]
      掲載