【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2016-000129

Android OS が CRIME 攻撃による影響を受けてしまう問題

概要

Android OS での TLS プロトコルの実装には、平文の HTTP ヘッダを取得されてしまう脆弱性が存在します。

TLS プロトコルでは、サーバおよびクライアントにて通信する際にデータを圧縮する機能があります。この機能がサーバとクライアントで有効になっている場合、暗号化された元データの長さを適切に保護していない状態で圧縮したデータを暗号化をしてしまうため、平文の HTTP ヘッダを取得されてしまう脆弱性が存在します。Android OS の TLS プロトコル実装は、本脆弱性の影響を受けます。
なお、この脆弱性を悪用し、平文の HTTP ヘッダを取得する攻撃は、通称 CRIME 攻撃と呼ばれています。

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.7 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Google
  • Android OS 4.1.2 およびそれ以前のバージョン

想定される影響

中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) が可能な第三者が CRIME 攻撃を行うことにより、平文の HTTP ヘッダを取得される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者や販売元が提供する情報をもとにアップデートを適用してください。
ベンダ情報

Google KDDI ソフトバンク株式会社 ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク ワイモバイル株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 暗号の問題(CWE-310) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-4929
参考情報

  1. JVN : JVN#65273415
更新履歴

  • [2016年07月22日]
      掲載