【活用ガイド】

JVNDB-2015-007097

Allround Automations PL/SQL Developer が HTTP 経由でアップデートする問題

概要

Allround Automations PL/SQL Developer は、アップデートの確認を HTTP 経由で行っており、また、コマンド実行前にアップデートの内容を検証しません。そのため、攻撃者が任意のコードを実行する可能性があります。

データの信頼性の不十分な検証 (CWE-345) - CVE-2016-2346
報告者によると、Allround Automations PL/SQL Developer は、定期的に HTTP 経由でアップデートを確認します。アップデートが存在した場合、PL/SQL Developer はアップデートファイルをダウンロードし、ファイルの正当性やそのほかの確認を行わぬまま、アップデートを実行します。

CWE-345: Insufficient Verification of Data Authenticity
http://cwe.mitre.org/data/definitions/345.html

中間者 (man-in-the-middle) 攻撃により、この通信に入りこんで必要なフィールドを変更することで、脆弱な機器に任意のデータを書き込み、PL/SQL Developer を実行しているユーザの権限で任意のコードを実行することが可能です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.1 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Allround Automations
  • PL/SQL Developer version 11

想定される影響

中間者 (man-in-the-middle) 攻撃により、PL/SQL Developer を実行しているユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
本脆弱性を修正した PL/SQL Developer version 11.0.6 がリリースされています。この更新により、アップデートの確認は HTTPS で行われ、アップデートのダウンロードは allroundautomations.com ドメインからのみに制限されます。

[ワークアラウンドを実施する]
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  * 公衆 Wi-Fi などの信頼できないネットワークを使用しない
ベンダ情報

Allround Automations
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-2346
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95625579
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-2346
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#229047
更新履歴

  • [2016年04月27日]
      掲載
    [2016年05月31日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2016-2346) を追加